2012/10/29

田舎暮らしフェスタ2012



田舎暮らしフェスタ2012写真

こんにちは、田根班で活動している学部3年の北本です。


今年もわたしたちは、毎年参加させていただいている
「田舎暮らしフェスタ2012」に、出展させていただきました。

「湖北地方への移住を促進する」ことを目的に開催されていて、

わたしたちが考える、空き家を用いた古民家移住について
パネルや模型で発表しました。

観光客の方だけでなく、ほかの出店者さまにも興味を示していただけました。


懇親会写真


また前日(27日)夜には、ふだんからお世話になっている地域の方に

現在改修中の池奥の空き家に来ていただき、
今後の活動について発表させていただきました。

有意義な意見をたくさんいただけたので、これらを反映させて

よりよい提案を考えていきたいとおもいます。


今学期もひきつづき、暖かく見守っていただけたらうれしいです。





2012/10/19

2012年度秋学期本格始動!

こんにちは。
学部3年の勝部さおりです。

しばらくブログの更新がご無沙汰になってしまっていましたが、
後期の研究会も軌道に乗ってきたところで、活動報告をさせていただきたいと思います。

今期も前期に引き続き、小林研は
・田根班    (滋賀県田根地区における古民家活用)
・渋谷班    (渋谷どうする会への参加、渋谷まちづくり)
・ミャンマー班 (ミャンマー農村にラーニングセンター建設)
という3つのプロジェクトにわかれ、活動していきます。

・・・場所も活動内容も一見バラバラですね。
でも、プロジェクトの共有やディスカッションを行うと、不思議と同じような話になります。
 その場所のもつ魅力とは?
 地元の人をどう巻き込むか?
 小林研の立ち位置はどうするか?

そこには、手段や舞台は違えど、ある場所に入っていき、地域の人、地域の可能性と向き合い関係性を築いていこうとする小林研のスタンスが現れているような気がします。

過去2回の研究会では夏休み中の活動報告、今後のスケジューリングに関する意見交換、懇親会を行いました。
特に活発に議論されたのは、プロジェクトのマネージメントについてです。
プロジェクトの最終目標、このメンバー、この期でやるべきことなど、
長期的ビジョンを構えて活動していく必要があることを再認識しました。

いよいよ各班本格始動です。
次回から各プロジェクトの現状報告をさせていただこうと思います!





2012/06/09

ミャンマー班での活動



こんにちは、古川です。
本ブログではミャンマー班に触れられる機会が少ないとの事ですので、ミャンマー班での活動について紹介したいと思います。
今までのところのミャンマー班の活動状況についてご説明したいと思います。


ミャンマー班はミャンマー、パテイン近くのマノヘリ村という所でのラーニングセンター建設のプロジェクトを行っています。都市にほど近いマノヘリ村ですが、雨期には大規模に村全体が冠水し、こういった自然の制限もあり、生活面では人々は非常に近代技術との差がかなり大きい生活を送っています。一方で都市に近接するため、近代技術との関係を絶つ事は不可能であり、近代化の要素が流れ込み”中途半端な都市化”が問題となっています。
私たちはマノヘリ村における、教育機会の不均等、コミュニティのつながりの弱さ、衛生観念などの問題を、ラーニングセンターを建設することによって解決する事が出来ると考えております。



例えば、建設に住民が自主的に参加する事によって共同意識が芽生え、また、それ自体を運営していく事によっても村に一員であるという事を認識しコミュニティの強化に繋がるのではないでしょうか。そして建設後もラーニングセンターをプログラム、つまり教育の場として利用していく事で、例えば衛生問題に対する観念の改善にもつながり、またそれ以外にも様々なプログラムも考えております。

昨年実際にマノヘリ村を訪れフィールドワーク行い、住民に聞き込み調査を行いました。それらのデータを分析し、住民はどのような建設を望んでいるか、といった要望に反映していこうと考えております。現在は建設費、土地費の資金集めに追われており、企画書をつめている所です。

古川

2012/05/29

各班での進み

田根班写真

こんにちは、北本です。
きょうは「渋谷班」「田根班」「ミャンマー班」それぞれの進捗を先生と共有し、今後の活動予定を詰めていきました。

写真は田根班です。
夏に大きな動きを起こそうとしているため、今学期とその後をどのように過ごしていくのか意見交換しました。


研究会以外を巻き込んでの好循環を巡らすために、毎週の研究会とそれ以外のサブゼミを通じて、一歩ずつ各班進めています。
暖かく見守っていただけたら幸いです。

プロジェクト始動

こんにちは、M1の藤枝です。
5/22の研究会では各プロジェクトのビジョンや具体的なアクション、スケジュールなどを各班が発表しました。

〈ミャンマー班〉
マノヘリ村という村にラーニングセンターを建設するプロジェクトです。

この村では貧困でも大きな問題にはならず、十分これから将来も生きていける場所です。 
しかし、近年では近隣都市の要素が流れてきており、都市が混ざってきてしまっている状態です。 


先進国に住むわたしたちから見た、もっとよい文明の取り入れ方やなにができるのかを考えることが大切です。

具体的には、現地ですること/日本ですることの2つに大きく分け、
建設そのものについて/運営について/教育プログラムについて検討しました。
日本では主に資金調達・現地調査でのデータ分析、教育プログラムの検討を行います。
現地に行った際には資材と人材を探し、ワークショップを行います。



〈田根班〉
滋賀県長浜市田根地区の古民家改修・福島からの移住・木材流通を取り扱うプロジェクトです。


今回は問題意識として共通して持っていた、どのように当事者になるか話し合いました。


何度もWSを重ねることで地元と連携を高めていけると考えています。
しかし予算があまりなく頻繁に行けないため、どのように今期当事者になるか重要だと思います。
方向性としては、遠くからでも地元にコミットし、いつか小林研が田根から撤退するときに向けて被災地に開放するなどしていきたいです。 
植谷邸に移住者を入れていくことで新しいコミュニティを形成していけると考えています。 
 

〈渋谷班〉
渋谷のまちづくりを関係者の方々と考えるプロジェクトです。


今までは独自に渋谷らしさを定義し、Shibuya1000などのアートイベントで作品として表現してきましたが、今学期は渋谷を成熟都市の一例として捉え、応用可能性を広げていきます。

具体的には、渋谷の行政、地元、流動層のグループに対し、小林研は「どうする会」を入り口に地元と流動層に関与していきます。 
今学期はいままでの活動を振り返り、来期以降の土台作りをおこなっていく予定です。




次回は今回に引き続き、各プロジェクトの進行状況の報告です。



2012/05/15

輪読 〜統括編〜

研究会の様子です
こんにちは、学部3年の北本です。
きょうの研究会の様子をお伝えします。

3週にわたっておこなった輪読の統括として、小林研のとるべきアプローチを議論しました。

レジュメの写真です
各々レジュメを持参してきました。

内容は、まずは現代社会をいままで共有してきた図書に鑑み、自分なりの視点で切り取ります。
つぎに、そのなかに置かれる小林研の特徴を洗い出し、どのようにアプローチしていけばよいのかを提言。
最後は、自分は何をしていかなければいけないのかについて記述しました。

全体での議論を通じて、捉え方の異なる点と共有している点を明らかにし、小林研としてのスタンスを浮き彫りにしていきました。

全体写真です

「当事者意識」というのが今学期において重要な単語です。
いままでの経験をもとに、もう一歩踏み出した活動をおこなっていきますので、ご協力お願いいたします。


2012/05/13

輪読_ミャンマー編

こんにちは、M1の藤枝です。

5/8の研究会ではミャンマープロジェクトに関連する本の輪読を行いました。


・『スラムの惑星 −都市貧困のグローバル化−』(マイク・デイヴィス=著/明石書房/2010)
・『アフリカの都市的世界』(嶋田義仁ほか=著/世界思想社/2001)
・『グローバル・シティ』(スキア・サッセン=著/筑摩書房/2008)
・『アメリカ大都市の死と生』(ジェーン・ジェイコブズ=著/鹿島出版会新版/2010)
・『驚異の工匠たち』(B.ルドフスキー=著/鹿島出版会/1981)
・『限界デザイン』(三宅理一=著/TOTO出版/2010)
・『Design with the other 90%』(Cynthia E. Smith=著/Cooper-Hewitt,National Design Museum Smiths/2011)
・『世界一大きな問題のシンプルな解き方』(ポール・ポラック=著/英治出版/2011)
・『ODAの現場で考えたこと』(草野厚=著/日本放送出版協会/2010)

の9冊を約3人読み、レジュメにまとめ発表しました。


スラムとは何なのか、東京にはスラムはあるのかなど、根源的な議論をしました。
次回5/15は今回の議論も含め、全体の総括をします。



2012/04/24

輪読 〜田根編〜

研究会の様子の写真です
こんにちは、学部3年の北本です。
4月24日の研究会では、先週に引き続き輪読を起点として議論をおこないました。

今回は過去のブログにも多くあげられている、滋賀県田根プロジェクトから推薦された図書です。
輪読図書の写真です
左上から時計回りに、
  • 『日本人の住まい—生きる場のかたちとその変遷』(宮本常一=著/農山漁村文化協会/2007)
  • 『かくれた次元』(エドワード・ホール=著/みすず書房/2000)
  • 『共同体の基礎理論—自然と人間の基層から』(内山節=著/農山漁村文化協会/2010)
  • 『木の文化』(小原次郎=著/鹿島出版会/1972)
  • 『まちづくりオーラル・ヒストリー—「役に立つ過去」を活かし、「懐かしい未来」を描く』(後藤晴彦、田口太郎、佐久間康富、早稲田大学後藤晴彦研究室=著/水曜社/2005)
  • 『森林の崩壊—国土をめぐる負の連鎖』(白石裕子=著/新潮社/2009)
  • 『限界集落の真実—過疎の村は消えるか?』(山下祐介=著/筑摩書房/2012)
  • 『コミュニティを問いなおす—つながり・都市・日本社会の未来(広井良典=著/筑摩書房/2009)
  • 『セヴェラルネス+—事物連鎖と都市・建築・人間』(中谷礼仁=著/鹿島出版会/2011)
  • 『撤退の農村計画—過疎地域からはじまる戦略的再編』(林直樹、齋藤晋、江原朗=著/学芸出版社/2010)
の10冊を3人程度ずつ読み、全体へ発表しました。

研究会全体の写真です
先週の都市を踏まえて地方を考えることで多くの視点が共有され、弱く小さいローカルな仕組みが今後大切になっていくのでは、などの議論をしました。

都市と地方、双方のプロジェクトをおこなっているのが、本研究会の特徴のひとつです。
今後もご注目ください。



輪読 〜渋谷編〜


こんにちは、M1の藤枝です。
4月17日の研究会では輪読を行いました。
初回の今回は、小林研で行っている渋谷を活性化するというプロジェクトに関連した、都市に関する名著を輪読することで、知識を蓄え、共有することが目的です。








以下が輪読を行った図書のリストです。
『東京の空間人類学』(陣内秀信=著/筑摩書房/1985)
『見えがくれする都市』(槙文彦=著/鹿島出版会/1980)
『広告都市・東京・その誕生と死』(北田暁大=著/廣済堂出版/2002)
『場所の現象学』(エドワード・レルフ=著/筑摩書房/1999)
『アースダイバー』(中沢新一=著/講談社/2005)
『東京の「地霊(ゲニウスロキ)」』(鈴木博之=著/筑摩書房/2009)
『都市のイメージ』(ケビン・リンチ=著/The MIT Press/1960)
『街並みの美学』(芦原義信=著/岩波書店/1990)
『クリエイティブ都市論』(リチャード・フロリダ=著//2007)


それぞれが1週間で一冊の本を読み、その本を選んだ理由、要約と著者の意見、自分の意見、キーワードを挙げてプレゼンテーションする形を取りました。













議論の内容を抜粋すると、
「現在はつながりを実態空間ではあまり感じられない世の中。ネットワークのほうが強いつながりを感じられる場所になっているので、都市が昔に比べ劣化して見えるのでは。」 
「都市が劣化しているのか、劣化して見えるのか。主体は自分で、本当の都市はこうだ、というのは意味がない。だから都市は劣化しているということ。だから大問題。それでいい、それが都市だと言い切れるか。」
「イメージには限界がある。都市を考えるときもっと身体的にみる必要があるのではないか。」
などの意見が出ました。


最後に小林先生が
「明日のために決断しなければならないとき、知識は得られても決断は今しなければならない。そのために得た知識をどう活かしていくのか。
今日、話し合った中の結論は...という問いに答えられるような態度をもち、みんなそれぞれの今の全体像を統括する頭を持ってほしい。」
とおっしゃって今回の輪読は締めくくられました。


その後、研究室でお酒を飲みながらさらにディスカッションが行われました。
この輪読は図書の内容を変え、あと2回行われます。
次回は4月27日に行われます。